インプラントメーカーの違い

インプラント治療では、使用するインプラントの選択が非常に重要です。世界中には100種類以上のインプラントが存在し、日本製でも30種類以上のインプラントがあります。

ここでは、インプラントを選ぶ基準や主なインプラントメーカーについて解説します。

インプラントを選ぶ際の項目

インプラントの選択では、構造、基本材料、表面処理、形状といった4つの要素を比較する必要があります。

• 構造：インプラントと連結部品が一体となった「1ピース」と、それぞれ独立している「2ピース」があり、手術方法や患者さんの状態によって選択します
• 基本材料：純チタンやチタン合金が主流ですが、メーカーによってチタン・ニッケル合金が選択されることもあります
• 表面処理：ブラスト処理や酸処理などがあり、複数の表面処理を組み合わせるケースもあります
• 形状：スクリュータイプ、シリンダータイプ、バスケットタイプなどの形状を、骨の状態や埋入部位に応じて選択します

それぞれの要素が治療の成功に大きく影響するため、担当医と相談しながら慎重に選びましょう。

主要なインプラントメーカー

世界の主要インプラントメーカーとしては、ストローマン社、ノーベルバイオケア社、ジンヴィ社、アストラテック社の4社が知られています。

これらは世界4大メーカーと呼ばれており、豊富な研究開発実績と長年の臨床データによって、高い品質が確認されています。

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※2024年11月20日編集チーム調べ（「水天宮前　インプラント」と検索し上位67院を調査）

メーカーごとの違い

各メーカーにはそれぞれ独自の強みがあり、クリニックによって各社の製品が使い分けられています。

ストローマン社はSLAと呼ばれる表面処理や短期間で骨との結合が期待できるSLActive®、ノーベルバイオケア社はタイユナイトと呼ばれる表面処理、ジンヴィ社は溶解・消失に耐性のあるMP-1®HAコーティング、アストラテック社は骨との結合率を高める表面処理のOsseoSpeed®など、メーカーごとに強みとなるインプラント製品が存在します。

インプラントのメーカー選びの
ポイント

メーカー選びで重要となるのは、長期の使用を見据えた信頼性です。実績のある大手メーカーの場合、将来的なパーツの供給や治療可能な医院の多さという点で信頼性が高いでしょう。

また、自身の症例に適した特徴を持つメーカーの製品を選ぶことも大切です。

インプラントは長期間使用する医療機器ですので、インプラントのメーカー選びは特に重要な要素となります。

そのため、歯科医師と協力して信頼性の高いメーカーの製品の中から自身に合ったものを選び、将来的なメンテナンス性も考慮して決定することが推奨されます。